22年11月に完読した本は全4冊。
アウトプットと練習を兼ねた、備忘録的な読書感想文です。
※読書順です
『地図と写真でわかる 江戸・東京』西東社編集部(著)
江戸時代のみならず、太田道灌時代の地図も掲載されており、東京周辺の変遷を詳しく解説。
東京湾が埋め立てられていたのは知っていましたが、「日比谷入江」もあったんですね。
新橋~横浜間の鉄道も、品川・高輪付近は海の上を走っていたなど、昔と今の地図・写真を見比べて想像していると、楽しくなりました(*´ω`*)
今回「電子書籍」版を読みましたが、できればアナログ版が良いと思います!
(掲載地図は見開きになっていることが多く、電子書籍では一覧性が弱いと感じました)
『あした死ぬかもよ?』ひすいこたろう(著)
人生の終わりを迎えたひとの多くが「もっと冒険しておけばよかった」など、後悔の念を抱いている。
最後の瞬間を「悔いのないいい人生だった」と笑って迎えられるよう、今から意識を変えて生きていこう。
後悔なく生きるために…のメモ書き。
「人は必ず死ぬ」
まずはその事実を受け止めることからはじめよう。
メメント・モリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラテン語で「(自分が(いつか)必ず死ぬことを忘るな」「死を忘れることなかれ」という意味の警句。
そして大切なものも、いつかはすべて失う。
「いつかやる」を残していくと、後悔の積み重ねになっていく
「いつかやる」はいつやるの?いまやらないとできなくなる(かも)?
「いつか」を「いま」にしよう。やること、やりたいこと、夢に締切日を設けよう。
やりたいことが見つからない、思い浮かばない場合
いま抱えている不安が全てなくなったとしたら、何をしたい?
それが自分が本当にやりたいことかも?
自分の気持ちに向き合って、やりたいことを書き出そう。
そして実現させるためにひとつずつ取り組んでいこう。
人と違って良いんだよ?誰でもない自分の人生。後悔のないようにしよう。
ただし、自分勝手にならないように注意。人様に迷惑はかけないようにしましょう。
夢を叶えるためには、夢が明確になっている必要がある
「流れ星に願い事をいうと叶う」は、あの一瞬に咄嗟に言葉が出てくるだけ、夢が明確になっているということ。
顕在意識だけでなく潜在意識も認識しているため、日々の行動も無意識に夢を叶えるための行動につながっているはず。
夢を明確化し、胸を張って言えるようにしよう。
また「どこでも目に入るところに置いておく」ことは、潜在意識への働きかけに有効だと思う。
成功できる、夢が叶えられる人は、その過程を「楽しめる」ひと
継続するためには、その過程が楽しくないと苦行になる。苦行になると継続できなくなる。
自分の夢が、自分がワクワクする方向性とあっているかを確認すること。
(尊敬や憧れている人を複数人思い浮かべて、共通項を探してみるのも一手)
人生は一度切り。失敗してもすぐに死にはしない
後悔しないためには、なんでもチャレンジする勇気を持ち、行動に移すこと。
ちょっとやそっとの失敗で命を取られることはない。あした死ぬとしたら?躊躇っていないで、一歩を踏み出そう。
何でも思い切ってやってみることですよ。
どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、骨となって一生を終えるのだから。坂本龍馬
引用元:はっとさせられる言葉たち
人生は大変なこともあるけど、それがスパイスになる
人生は思い通りにならないこともあって当たり前。起伏があることで楽しさも倍増する。
大変なことも数値化すると客観的に見られるようになる。
客観的にみることは、精神を安定させるために大切なこと。
自分を後ろから俯瞰するイメージも持てるとなお良いかも。
in the end, everything is a gag.
辛かったことも 最後には全部ギャグになるチャップリン
引用元:note sat_04
「永遠の0」宮部久蔵を思い出しました。
紹介例の中に、藤井一陸軍中尉が取り上げられていました。
「永遠の0」宮部久蔵のモデルは存在しない(いくつかの実話が組み合わされている?)とのことですが、いくつか藤井中尉に類似したお話があります。
藤井中尉も、奥様もお子様も、涙なしには読めないお話です。
『精神科医が見つけた3つの幸福』樺沢紫苑(著)
そもそも「幸福の定義」はなにか。
脳内物質とリンクさせ、以下のように考えてみる。
- セロトニン的幸福:健康の幸福
- オキシトシン的幸福:つながりと愛の幸福
- ドーパミン的幸福:お金、成功、達成、富、名誉、地位などの幸福
3つの幸福を求めるには順番があり、間違えると幸福は遠のいてしまう。
順番:セロトニン→オキシトシン→ドーパミン
自分自身の健康が第一にあり、その次に親しい人とのつながり、それらを満たしてからお金や成功、地位・名誉などを求める。
まず土台をしっかりさせてから積み重ねていくことが大切。
自分を大切にし>家族・友人を大切にし>仕事を頑張る
▼セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福、ドーパミン的幸福とは
セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福は「いまそこにある」もの。
ドーパミン的幸福は「行動しないと手に入らない」もの。
幸せは結果ではなく過程。未来ではなく「いまここにある」。
ドーパミン的幸福は最終的な成果と紐づきやすく難しいが、目標を細分化し、達成するごとにドーパミンを分泌させることは出来る。
ドーパミン的幸福は時間経過とともに逓減する。
セロトニン的幸福・オキシトシン的幸福は逓減しにくい。
▼セロトニン的幸福を手に入れるには
セロトニンそのものを分泌させる。
具体的には「朝日を浴びる」「リズム運動」「咀嚼」の3つで、これらを組み合わせた「朝散歩」がおすすめ。
ポイント
- 心と体を整える(睡眠、運動、朝散歩)
- 1日6時間、可能なら7時間以上の良質な睡眠を取る
- 1日20分以上の早歩き。週2~3回、45~60分の中程度の運動を加える
- 1時間以上座り続けるのは避け、1時間おきに立ち上がることを意識
- プチ幸福のアウトプット(3行ポジティブ日記)
- 就寝の15分以内に、今日良かったこと、プチ幸福だったことを書き出す
- 日々の小さな幸せに気がつく
- ピークエンドの法則。終わりよければ全てよし
- マインドフルネス朝散歩
- 起床1時間以内に15~30程度の朝散歩を行う
- 緩急をつける
- 1日の中で、オンオフの収支をあわせる
- 動的(興奮系)と静的(安らぎや癒し系)のバランスを取る
- 起床瞑想(朝の健康チェック)
- 起床時に自分の体や心をスキャンし、体調の変化を捉える(病気を予防)
- 1日のイメージトレーニングをし、ポジティプなイメージを作る
- 自然の中で過ごす
- 月に1日で良いので、自然の中で過ごす(フィンランドの研究結果より)
▼オキシトシン的幸福を手に入れるには
セロトニン同様に、セロトニンそのものを分泌させる。
具体的には「パートナーとのスキンシップ」「友人、仲間とのポジティブな交流」「親切、感謝」「ペットとの交流」など。
ポイント
- 人間関係を整える(リソースは有限)
- 「家族・友人・職場」の比率を「5・3・2」で。かつ優先度は「家族>友人>職場」。幸福と同様に、身近な人から土台を作る
- リソース的に親しい人間関係を維持できるのは5~6人が限界。すべての人と仲良くしようと思うのはやめよう
- 人とのつながりに感謝(3行感謝日記)
- 「今日の感謝の出来事」を書き出し、人への感謝を意識するように
- 人に親切にする(親切日記)
- 「今日親切にしたこと」を書き出し、「ギブ」を意識するようにする
- ただし負荷量が高いので、週1日など無理のない範囲で
- 孤独にならない
- 何かしらのコミュニティに参加し、友達よりもまずは仲間を作る
- コミュニティの輪は、自分を中心に円を描けるとなお良い
- オンラインよりも、リアルのほうが癒やしの効果が高い
- ペットや植物を育てる
- ペットや植物を育てることでも、オキシトシンは分泌される
▼ドーパミン的幸福を手に入れるには
ドーパミンには光と闇がある。
光の部分は「自己成長物質」。達成感からまた次も頑張ろう、となる。「もっともっと」という感情とやる気、モチベーションを引き出す。
闇の部分も「もっともっと」。自己成長(達成感)での結果は得るのが難しい。お酒やギャンブル等、安易な方に流れてしまうと依存症になる危険性がある
ポイント
- お金や物に感謝する
- ドーパミン的幸福は逓減しやすいため、感謝(オキシトシン的幸福)と掛け合わせる
- 制限(=ご褒美化)
- 飲酒量やゲーム、スマホ時間など、制限をかける(ご褒美にする、など)
- 自己成長
- 日々の自己成長を味わう
- 気が付かないだけで日々成長している。プチ成長に意識を向けて自覚しよう
- ワクワクにチャレンジ
- コンフォートゾーンから一歩踏み出し、チャレンジしよう
- ただし目標はできる限り細分化すること。ひとつの達成でドーパミンは分泌される
- ひとに与える
- ただし、自己犠牲的ではなく「ギブで利益を得てよい」と思うこと。受け取るより多く与えても、自分の利益は失わないこと
- ギブもテイクも形は色々。お金、労力、情報。精神的なものでもOK
- NPO法人も無償のギブではない
- まとめてやるでもよい。1ヶ月何時間とルールを設ける。周囲からサポートを受ける(ひとりで頑張りすぎない)
- 天職を見つける
- ライスワーク(生活のため)、ライフワーク(適職)、ライフワーク(天職)のピラミッド
- 天職は「自己実現(ドーパミン的)」と「社会貢献(オキシトシン的)」が一致した状態
『陸軍中野学校の光と影』スティーブン・C・マルカード(著), 秋塲涼太(翻訳)
陸軍中野学校が出来るまでの経緯と、中野学校出身者が各地でどのような活動していたかを記した一冊。
思っていた以上に詳細で、主な出身者の方にスポットが当てられています。
東南アジア各地域での太平洋戦争中の活動から、冷戦時代まで書かれています。
太平洋戦争の終戦から29年後にフィリピンから帰還した、あの小野田少尉もこの学校出身だったんですね、知らなかった…